「自分に向いている仕事がわからない」「面接のコツが知りたい」など、就職活動のさまざまな悩みを聞き、よりよい道へと導いてくれるキャリアカウンセラー。さわやかな笑顔が印象的な花田陽子さんも、その一人です。「特技は、人のいいところを見つけること」と話す花田さんに、具体的なサポート内容や仕事のやりがいを伺いました。
vol.1
女子大生の就活?キャリア支援に役立つ情報をお届け!
就活ビジンになる!
就活をサポートしてくれるキャリアカウンセラーさんをご紹介!_vol.01
2019.07.31
キャリアカウンセラーってどんな仕事なの?
お話を伺ったのはこの方!
共立女子大学就職進路課 キャリアカウンセラー
花田陽子さん
役員秘書を務めた後、キャリアカウンセラーに。多い時には、指名数200人を超える人気カウンセラー。趣味は旅行で、特に好きな場所はフランス。パリで美術館巡りをしたり、街角のカフェで過ごす時間が好きなのだそう。
「自分に何が向いているか知るには、経験を丁寧に振り返ることが必要」
――就職進路課に来る学生さんの悩みは、どのようなものが多いですか?
「『進む方向がさっぱりわからない』という悩みもあれば、『やりたい仕事があるけど、なり方がわからない』『自分が望む仕事と両親が望む仕事が違って困ってる』といった相談も受けます。学生さんの状況によって、多岐に渡ります」
――例えば、「自分の希望と両親の希望が違う」という悩みには、どう答えるんですか?
「学生さんのことをよくご覧になっているご家族の意見は、とても大切ですが、働くのは本人です。だから、最終的な決断は自分でするべきだ、と伝えます。自分が何に向いているか知るには、自己分析に尽きますね」
――自己分析は就活の第一歩だと思いますが、そこで躓く学生さんも多いですよね。どのように進めていくといいでしょうか?
「自分が経験してきたことの意味付けをするため、自分が何のために何をして、どう感じたか、丁寧に振り返ることが必要です。なんとなくしてきたことに、意味があることも多いですから」
――自分にとっては当たり前のことでも、人から見ると特別な経験やスキルと捉えられることってありますよね。
「自分ができないところは、とても気になったりしますが、その反面、できることって簡単にこなしているから、自分ではすごいと思えないんですよね。さりげなくできていることこそ、実はすごいことです」
「人のいいところを見つけられる特技が、最大限に発揮できる仕事です」
――花田さんがキャリアカウンセラーになられたきっかけは?
「ある時、新聞に『キャリアカウンセラーという職業を増やしたい』という、国の意向が書かれた記事を読んで、面白そうだなと思ったのがきっかけです」
――もともとカウンセラーには、興味があったんですか?
「それまで役員秘書をしていたこともあり、人をサポートすることが好きだったんです。友人からもらう年賀状にも、よく『悩み事を聞いてくれてありがとう』と書かれていたんですよ。悩みを聞いて寄り添うということは、普段から自然とやっていたんですね」
――素質があったんですね。キャリアカウンセラーを始めてから、「この仕事だ!」って実感はありました?
「そうですね。キャリアカウンセラーの仕事は、非常に楽しいです。面談にいらした学生さんから、よく『花田さんみたいに楽しく働きたいです』って言われます。そう言ってもらえることが幸せですね。学生さんから『花田さんに相談して良かったです。気持ちが軽くなりました』と笑顔で言われるたびに、とても幸せを感じます」
――花田さんにとっての天職といえそうですね。
「はい、私は、人のいいところを見つけることが得意なんです。その特技も、最大限に発揮できる仕事だと思います。学生さんの話を聞いて、『そこがあなたのすごいところじゃない?』って伝えると、『自信を持っていいんですね』ってプラスに転がっていきます。自信がなかった学生さんが自信を持ってくれた時に、この仕事のやりがいを感じますね」
「行きたいところがあれば、行ってみることが大切です」
――花田さんが、今抱いている目標はありますか?
「『よく遊び、よく学べ』という言葉が好きなので、いくつになってもいろんなところに出かけて、遊んだり学んだりする中で、自分をブラッシュアップしていきたいです」
――どんなところに行かれるんですか?
「私は食いしん坊で、行動力があるので、おいしいラーメンが食べたいと思えば札幌に行くし、おいしいエクレアが食べたいと思えばパリに行きます。周囲からは、『そんな理由で出かけるの?(笑)』って言われますね(笑)」
――現地に行かないと、わからないことは多いですからね。学生さんにも旅行はおすすめですか?
「行きたいところに行ってみることは大切ですね。お金をかけない楽しみ方も、たくさんあると思います。大学が本の街?神保町にあるので、学生のうちに本をたくさん読んでほしいです。興味のあることに関する資格を取ることもおすすめです」
――就活に関係ない資格でも、挑戦する価値はありますか?
「あると思います。自分の実力が図れるし、自信の一つにもなりますから。私も秘書をやっていた頃に秘書検定1級とビジネス実務マナー検定1級を取得したんです。その知識が今、模擬面接をする時などに活かされています。学んで無駄なことは、何もないのかなって思いますね。挑戦をすることで、新たな人生の扉が開きますから」
取材後記
お日様のようにエネルギッシュで、力強く背中を押してくれるようなパワーを感じさせる花田さん。初対面とは思えない親しみやすさで、話しやすい空間を作り出してくれました。この雰囲気が、学生さんの緊張をほぐし、プラスの方向へと導いてくれるのでしょう。どんな悩みでも受け止めてくれるので、まずは就職進路課を訪ねてみてくださいね。
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