社会にでると多様なバックグラウンド、価値観を持った人たちとプロジェクトベースで仕事をすることが求められます。しかし、この感覚は座学だけでは身につけることができません。社会連携センターでは、大学教育の中で地域や産業界と連携し、地域社会課題に目を向け体験をすることで発見し、学ぶ、課題解決(Project Based Learning:PBL)型社会連携プログラムとして「南三陸町フィールドワーク」を展開しました。PBLでは、チームで協調し、対話を重ねながらアイデアを創る、その過程で新たな不明点や疑問点が生まれ、問いを自ら見つけ、解決していくことが必要です。実施後アンケートでは、コロナ禍での行動制限の影響が懸念された中、「自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力」「現状を分析し、目的や課題を明らかにする力」の項目で特に顕著な変化がみられ、プログラムの高い効果が確認できました。こうした変容は、南三陸町の”ご縁”と”絆”を学んだことにより繋がった成長でもあると感じております。プログラム準備から始まり、2年越しでスタートした「南三陸町フィールドワーク」でお世話になった方々へ、感謝の気持ちを申し上げます。お忙しい時間を割いて学生達の質問に答えてくださった佐藤仁町長、南三陸町役場の皆様、SDGsについて自分ごととして捉えて考え取り組むヒントをレクチャーしてくださった外務省の皆様、南三陸町の“今”をリアルタイムで紹介してくださった阿部様、浅野様、南三陸杉、良い山、悪い山、林業の現状について説明してくださった佐藤太一様、南三陸杉の未利用材を使ってスプーン、フォーク作りのワークショップを指導してくださった大森