vol.70 木川美保(旧姓:緒方) 16回生
1.今の自分(自己紹介?職業紹介)
私は大学卒業後、日本体育大学の事務職員として採用され、現在に至っています。
大学職員の業務は幅広くただ事務作業をするだけではなく、学生生活の支援や教員等の研究支援、地域社会や官公庁との連携など、積極的にコミュニケーションを図っていかなければならない業務もたくさんあります。また、本学では、全国の都道府県に保護者会があり、年1回、教職員が各地の保護者会へ出席し大学の近況報告や個人面談などを実施し保護者との連携も深めています。
今の部署に配属される前は14年半ほど、学生生活を支援する部署で、奨学金の相談や休学、退学の相談など学生や保護者と密接に関わっていましたが、現在は、管理部管理課で施設の維持管理や物品調達などを行っています。授業運営や学生の部活動等に支障が出ないよう、そして安全な環境を整えるべく課員や管理会社の方と連携を図り整備に努めています。施設の老朽化などに伴い、何千万、何億円とかかる工事等について企業等の方と折衝をするなど難しいことが多々ありますが、日々勉強し様々な方からの支えを受けながら、今後も学生が快適なキャンパスライフを送れるよう尽力していきたいと思っています。
2.共立女子第二中高時代の感想、思い出、学校の良さや受験生に伝えたいこと。
共立女子第二高等学校に進学して本当に良かったと思うことは、特徴的で素敵な先生方に出会えたことです。雨の日に、窓の外を眺めながら詩を唱える国語の先生、教科書には載っていない庶民の生活について語る世界史の先生、厳しくも(本当に恐かった???)辞書の引き方や勉強の仕方を教えてくださった英語の先生。
そして、特に3年時の担任の先生には感謝してもしきれません。親や2年時の担任の先生に勧められるままに共立女子大学進学クラスに進みましたが、本心は史学科のある大学に行きたいと思っていました。3年時の担任の先生にそのことを面談で話したところ、やりたいことがあるならとにかく挑戦してみろ、お前ならできると強く仰っていただいたのです。のんびりした性格の私でしたが、その言葉をかけていただいたことでスイッチが入り、通学時間はもちろん、クラスのみんなが楽しそうにお話をしている休憩時間も一生懸命勉強に励みました。その後も担任の先生からたくさんのお声かけや励ましをしていただいたことで、無事に史学科のある大学へ進学でき、そこから私の人生は大きく前進しました。
常に自分に自信がなく物事を簡単に諦めてしまう性格の私でしたが、そこから脱却することができたのは、間違いなくその先生に出会えたからこそで、心から尊敬しています。
そして、私もたまたま、教育現場に携わっているので、少しでも先生のように学生の背中を押せる存在になれるよう今後も尽力していきます。
3.受験生へのメッセージ
自分のやりたいこと、挑戦してみたいという気持ちを大切にしてください。そして、周りの方々にたくさん相談して意見を頂きつつも、最終的な決断は自分自身ですることが大事だと思います。誰かに言われた通りに突き進むのは簡単ですが、やりたいことをやらなかった後悔は、失敗して後悔するよりずっと心に残ります。誰のものでもない自分の人生を大切に、素敵な人生を送っていただきたいと思います。
4.この学校の良さを、ひと言で表現すると…
感性を育む豊かな自然
5.二高卒業後のプロフィール
1988年3月 共立女子第二高等学校卒業
1992年3月 國學院大學文学部史学科卒業
1992年4月 日本体育大学入職 経理課、庶務課、学生支援センター生活支援部門を経て
2022年4月 管理部管理課長に任命され現在に至る
また、学内の家政部において、生け花を指導(草月流師範)