更新日:2023年02月06日
授業紹介
【文芸学部】十二単の着装見学を行いました。
1月21日(土)、日本文学演習ⅠBの授業の一環として、十二単の着装の実演及び講義を行ないました。
ハクビ京都きもの学院の乃村宣子院長を講師としてお招きし、着装の仕方や襲(かさね)の色目などについて話をしていただきました。「紅の匂ひ」という「紅」を基調としながら少しずつ変化する色目を、目を輝かせながらくいいるように見ていた学生の姿が印象的でした。合わせて装束紹介として、今年度は「采女(うねめ)衣装」も着装していただきました。平安時代の采女衣装とはかなり変化したものではありますが、十二単とは全く違い、女性装束のバラエティ豊かさを感じることができました。
現在、この授業では『枕草子』を読んでいます。様々な章段に衣装描写がありますが、当日は『枕草子』「淑景舎、春宮に参りたまふことなど」の章段に描かれる、中宮定子、春宮女御となった原子、二人の母貴子、父隆家らが家族で対面する場での衣装描写についても読みました。古典文学として文字で描かれている「衣装」は、なかなか想像しづらいところがありますが、その着装方法を知ることで得たものは多かったようです。
以下、学生のコメントを一部紹介します。
?十二単の色を重ねてゆく様子は、実際に目の前で見てわかりましたが、圧倒されるほどの美しさでした。同じような色に見えて、少しずつ色が違い、その他に色のアクセントもあったりして、色を重ねることの美しさを知ることができました。
?ただ着装を見るだけでなく、順番?知識などの講義をうかがえて面白かったです。紅白の紐を交互につけたりはずしたり、二本の紐だけで着てゆくのがすごいなあと思いました。
?とても素敵でしたが、歩きづらそうで重そうでした。
?十二単は写真で見たことがありましたが、実際に見ると思ったより鮮やかで華やかでした。見学できて良かったです。
?采女装束の麻紐や模様にも意味があることがわかりました。切り離しの生地や麻紐なので、十二単と比べてずいぶん動きやすそうでした。
?二人ともとても衣装が似合っていました。
打衣(うちぎぬ)
表着(うわぎ)
唐衣裳(からぎぬも)をつける
十二単(じゅうにひとえ)と采女(うねめ)