文芸学部 美術史専修の4年次生による「卒業論文展」「卒業論文発表会」が開催されました。

卒業論文展

本展は、卒業論文の成果を広く紹介する場として企画され、展示の構成から準備、搬入?搬出に至るまで学生が主体となって運営しました。

かつて、美術史専修の前身である「造形芸術コース」では、卒業制作と卒業論文の概要を展示する「卒業論文?卒業制作展」を毎年実施していました。しかし、2020年度の文芸学部改組に伴い、同コースは「芸術領域 美術史専修」として新たなスタートを切りました。今年度の「卒業論文展」は、改組後2回目の開催となります。

試行錯誤を重ねた展示づくり

卒業論文の執筆?提出の時期と並行しながら、ゼミリーダーを中心に展示準備を進めました。どのように論文や美術史の魅力を伝えるかを工夫し、また、今後卒業論文を執筆する学生の参考にもなるようにと、さまざまな思いを込めて試行錯誤を重ねながら展示づくりに取り組みました。

来場した他研究室の先生方からも、「学生の視点がよく反映された展示で見ごたえがあった」「参考文献の紹介など、下級生にも参考になる内容が展示されており、充実した展覧会だった」といった好評の声が寄せられました。

展示風景

2024年度メインビジュアル

制作：美術史専修4年　阿部桃佳さん

卒業論文発表会

2月1日（土）の3限には、「卒業論文発表会」が行われました。今年度は各ゼミから1名の発表者が選出され、完全対面での実施となりました。

発表者

池上公平先生ゼミ

石倉加菜さん『ル?コルビュジェの建築哲学―ラ?トゥーレット修道院のモダニズムと宗教空間』

近藤壮先生ゼミ

葉山唯璃さん『歌川国芳と月岡芳年の絵画にみるリアル』

発表者それぞれが、これまで取り組んできた研究成果を堂々と発表し、会場では活発な質疑応答も行われました。今回の発表会には、美術史専修の3年次生、芸術領域の2年次生、美術史専修への進学を検討している1年次生など、幅広い学年の学生も参加しました。発表を聞いた下級生にとっても、来年度以降の卒業論文執筆に向けた貴重な学びの機会になったと思います。
 　

美術史専修4年次生のみなさん、お疲れ様でした！

今後も美術史専修では、美術の歴史を学び、研究し、発信する楽しさを大切にしていきます。

文芸学部　美術史研究室