Faculty of Nursing
更新日:2022年06月23日
授業紹介
【看護学部】特別講師をお迎えして地域における子どもの支援について活動の実際をうかがいました(小児看護学概論)
地域で子どもの居場所作りを行う活動について、その実際をご講義いただき、子どもと家族の課題への支援について学びを深めました
2年次科目の小児看護学概論では、子どもと家族について生活、発達、健康の視点からとらえて理解していきます。最終回のこの日は、子どもと家族を取り巻く社会に関する学習を行いました。法や施策、様々な支援について学びますが、今回は杏林大学保健学部教授であり、NPO法人居場所づくりプロジェクトだんだん?ばぁ理事長として、地域で子どもと家族への支援をされている加藤雅江氏にお越し頂きました。そして、地域で子どもが集まり過ごせる場所を、コロナ禍でも工夫し、提供し続けている活動の実際をうかがいました。だんだん?ばぁの活動だけでなく、長年、病院のメディカルソーシャルワーカーとして培われた経験に基づく内容も交えたご講義で、学生は興味深く聞いていました。
おとなの課題が子どもの様々な困難につながるため、家族が孤立しないことが重要です。子どもの行動には理由があり、相談するのもエネルギーがいる行動であるため、子どもにかかわる専門職が、子どもの困りは何かを見極める大切さをお話されました。何があれば(あるいは、何がなくなれば)子どもと家族が生活しやすくなるのかを問い続けて活動する、ソーシャルワークの哲学を感じました。学生からは「両親が共働きだったので、みんなと遊んだり、ご飯を食べたりできる場所が当時の自分にも欲しかった」「活動に参加してみたい」等の感想がありました。看護とは異なる専門職からのお話は、看護の役割は何かを改めて考える機会になりました。
(小児看護学領域)