Faculty of Nursing
更新日:2023年01月16日
授業紹介
【看護学部】2年生が在宅看護援助論で在宅酸素療法の演習を行いました
高齢社会を背景に、病気を持ちながら生活する人を支える在宅看護の必要性が高まっています。2年生の在宅看護援助論では、在宅酸素療法を行う療養者の体験を通して、病気や治療が生活に与える影響やそれに対する支援を検討しました。
長い酸素チューブを装着した状態で、入浴やトイレなどの日常生活を体験し、どんな影響があるかを考えます。
2年生の在宅看護援助論では、在宅酸素療法を行う療養者の体験を行いました。
まず、療養者の自宅に見立てた実習室で、酸素濃縮器から伸びた長い酸素チューブで酸素吸入を行いながら、家の中を歩くとき、ベッドに寝るとき、トイレやお風呂に入る時など、毎日の生活にどんな影響があるかを考えました。学生たちは、「歩くのに邪魔になるので、動くのがおっくうになりそう」「寝ているときもチューブが外れたり折れ曲がったりしないか心配」など、在宅酸素療法を行いながら生活している人の不便さを実感していました。
次に、高齢者体験装具を着用して手足が動きにくく視力が低下した状態を再現しながら、外出の際に用いる携帯用酸素ボンベを使用して学内を歩いてみました。学生たちは、「視力低下した高齢者だと細かい目盛りが読めない」「階段の上り下りは一人では大変」「杖を使っている人は両手がふさがってしまう」など、外出時の影響についても検討しました。
病気?障害およびその治療が日々の生活にどのような影響を及ぼすのか理解を深め、さらにそのような人々への支援について体験をもとに考える機会となりました。
(地域在宅看護学領域)