チーム医療?地域包括ケアシステムの中でリーダーシップを発揮できる人材育成のため、

看護学部では講義?演習?実習を通じてリーダーシップ育成に取り組んでいます。

2年次必修科目の「地域看護診断演習」は、リーダーシップ開発に有効とされるPBL型学習を取り入れ実施しています。

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　看護師?保健師は、チーム医療や地域包括ケアシステムの中で、リーダーシップを発揮できる資質を身に付けることが必須とされていますが、学部教育の中で、直接的にリーダーシップ開発につながる教育に取り組んでいる看護系大学はまだ数少ないのが現状です。「Major in Anything. Minor in Leadership.®」を掲げる共立女子大学では、教養教育を通じた全学的なリーダーシップ教育を実施し、看護学部でも専門科目の中で様々にリーダーシップの育成に取り組んでいます。

　2年次後期必修科目「地域看護学援助演習」では、地域看護診断に取り組み、地域包括ケアシステムの中で働く看護師、そして保健師に必要な、地域とそこに住む人々の特徴を捉え、地域の環境?システムと生活や健康の関係を分析、理解する力を身につけることを目標としています。分析対象は地元千代田区とし、学生は4～5名のチームに分かれて、現実世界のデータ分析、地域のキーパーソンへのインタビュー、実際に地域を歩きまちと人々の様子を観察する地区踏査を行います。また、分析結果に基づき、暮らしやすく健康なまちとなるために必要な活動、支援を検討?計画し、発表会でプレゼンテーションを行います。2023年度の発表会は4部屋に分かれて行い、学生と教員の採点により各部屋2チーム、計8チームを「コミュニティ?アセスメント?アワード2023」に選出し、賞品を授与しました。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「コミュニティ?アセスメント?アワード2023」受賞チーム（一部）

 

　本演習では、このように現実世界の課題分析、解決策の検討を行うPBL（project based learning）型学習の中に、リーダーシップ開発のプログラムを組み込むことによって、学生各人の目指すリーダーシップを向上させることも、大きな目標となっています。学生は演習を通じて、チーム内でディスカッションを活性化させるスキルや、互いの長所を生かしながら協力していくスキルを身につけていきます。リーダーシップについてまとめた最終レポートには、「目標を毎回共有?確認していくことが大切」「自分だけでなくメンバーの得意なことを理解した役割分担ができるようになった」「授業時間外にも積極的にコミュニケーションを取って関係性をつくり、本音でディスカッションできるようになった」など、主体的にリーダーシップ開発に取り組んだ様子が記されていました。

 

（地域?在宅看護学領域）