Faculty of Nursing
更新日:2024年02月07日
授業紹介
【看護学部3年生】成人看護学実習Ⅱ(慢性期)では病院での実習に向け高性能患者シミュレーターを用いた演習を行っています
成人看護学実習Ⅱ(慢性期)では病院での実習に向けた準備として、病院で担当する実際の患者さんの身体をリアルに再現することができる 高性能患者シミュレーター4体を用いた技術演習を2023年に設置されたシミュレータールームで行っています。 実習する病棟や患者さんを想定した環境でシミュレーションを行うことで、その場に起きたことや考えたことを振り返ることができ、これまでの知識や技術をより深めて、病院実習に臨んでいます。
成人看護学実習Ⅱでは、治療のために入院したがんや慢性疾患などの病気をもつ患者さんの身体状況と生活を理解し、病気や症状の治療、または重症化を予防するためのセルフケアを支援する看護を学びます。患者さんの身体状況を理解するためには体温?血圧?脈拍などの測定や症状の観察という フィジカルイグザミネーションやその情報を基に患者さんの状態を判断するフィジカルアセスメントを行う能力が求められます。
そこで、病院で担当する実際の患者さんの身体をリアルに再現することができる4体の高性能患者シミュレーターを用い、実習する病棟や患者さんを想定した環境で演習を行います。具体的には、病院で担当する診療科ごとに異なる患者さんの特徴的な症状となる脈拍や呼吸音、心音、血圧をシミュレーターで再現し、フィジカルイグザミネーションとフィジカルアセスメントを実施してもらいます。
このように病院で実習する診療科の患者さんを想定したシミュレーションを繰り返し行うことにより、その場で起きたことや考えたことを振り返ることができるため、知識や技術をより深められます。また、病気や症状に関する学習の必要性や情報から患者さんの状態を判断することの難しさを体感することによって、自己の課題を明確にして病院での実習に臨んでいます。
2024年度には、高性能患者シミュレーターに教育用電子カルテを連動させた演習ができるよう準備しています。
【シミュレーターを用いた演習の様子】
(成人看護学Ⅱ)