Faculty of Nursing
更新日:2025年07月16日
授業紹介
【看護学部3年生】成人看護学援助演習Ⅱ(慢性期)ではシミュレーターを活用したフィジカルイグザミネーションや清拭の演習を行いました
成人看護学援助演習Ⅱ(慢性期)では、成人期にある慢性疾患をもつ人へのセルフケアの実践に向けた援助を提供するために、
教育用電子カルテを用いて、身体状態の分析やその人の状態に合わせた援助の計画について学びます。
実習室での演習では、3年生の後期から始まる病院実習の環境により近づけるために、シミュレーターや実際の医療器具を用いて
患者さんに必要な援助技術を学習しています。
病院実習では、治療のために入院したがんや慢性疾患などの病気をもつ患者さんを担当して援助を実践します。
患者さんに適切な援助を実践するためには、患者さんの状態を分析してその状態に合わせた援助を考えることが重要です。
3年前期の成人看護学援助演習Ⅱでは、教育用電子カルテから2つの事例を用いて、
患者さんの個別性を捉えた援助を実践するために、看護過程の展開やその人に合った援助技術を学びます。
演習では、化学療法を受ける患者さんを想定して、病状や検査の結果などの情報を収集して看護過程を行います。
教育用の電子カルテを用いて、実習を想定した情報収集も体験できます。収集した情報をもとに、患者さんの状態をグループで
ディスカッションしながら分析を行い、患者さんの状態に合わせた援助は何か考えていきます。
化学療法を受ける患者さんは、副作用の出現があり、日々のフィジカルイグザミネーションやフィジカルアセスメントが
重要になります。事例の患者さんの身体症状にはどんなことが起きているのかを考えるために、シミュレーターを用いて、
バイタルサイン測定や呼吸状態の観察を行い、身体の変化を理解できるように学習を行いました。
また、化学療法を受ける人は、感染を引き起こしやすいため、身体の清潔を保たないと生命の危機に至ります。
そのため、清潔の援助も大切になります。安全?安楽の視点やプライバシーの配慮などを考慮した計画を考え、ロールプレイを行います。
学生達は互いに、良かった点や気付いた点などをフィードバックし、これからの実習に活かすための課題につなげていました。
学生達は、教育用電子カルテやシミュレーターを活用することで、病院実習の具体的なイメージをつけ、よりリアルな演習ができます。
成人看護学領域(慢性期)