更新日:2024年02月22日
授業紹介
被服学科専門教育科目「被服造形実習Ⅰ」を紹介します。
1年次後期の被服学科専門教育科目「被服造形実習Ⅰ」では、自分の身体サイズで、秋冬物の裏地、ベルト、ファスナー付きセミタイトスカートを制作します。前期ではM,Lなどの既成型紙を用いたのに対して、今回は、自分の身体サイズ寸法で型紙をおこすことから始まります。人体と原型の関係を理解し、自身の制作サイズで原型を描きます。そしてセミタイトスカートへとパターン展開します。原型があれば、様々な種類のスカートにパターン展開できることも学びます。表地のウール素材は好みの色?柄?織りで選びます。スカート丈や裾にフレアをつけるといったデザインも自分で決定します。裏地やファスナー、鍵ホックなどの服飾資材も作品にあったものを各自が揃えます。
前後左右、表地裏地によって、ダーツを倒す向きや縫い代の始末が異なったり、施す位置によって3種類のまつり縫いがあったり、出来上がりに近づくにつれて、同じ型紙から制作したとは思えないほど、それぞれに違った、各自の身体サイズにぴったりのスカートが形になっていきます。
切りじつけや手縫いなど、スカート一着を完成させるため、実習時間以外でも多くの時間を割きます。工程を理解してから間違いなく進めることの大切さや、丁寧に縫うことで、出来上がりや着心地に差が生まれ、作品への愛着も生まれます。スカート制作に必要な縫製知識や技術を修得することで、既製服の見方や選び方、今後の作品作りに対する意識が変化します。
1年生にとっては、初めての本格的な作品制作だったと思います。2年生以降の「被服造形実習Ⅱ?Ⅲ」は上半身の課題に取り組みますので、さらに難易度が増しますが、その分の達成感もひとしおです。また、パターン展開の知識や技術は「アパレルCADⅠ?Ⅱ」の学びに発展していきます。
きれいな仕上がりです |
後ろ中心にファスナーとホックをつけます |
手縫いとは思えない美しい仕上がりです |
ミニ丈 |
ロング丈 |