更新日:2025年05月16日
授業紹介
美術館と連携して文化財保存に関する教育研究に取り組んでいます
共立女子大学では、2017年度に五島美術館(東京都世田谷区)と連携協力に関する協定を締結し、教育研究に取り組み、今年で9年目を迎えます。
大学院家政学研究科被服学専攻の「被服平面造形学演習」では、まず初めに美術館の学芸員の方々より、文化財の取り扱いや保存に関する講義を受けました。昨年度は、大澤竹胎(1902?1955)作の木製立体像「子」「糸」「屯」の3体を対象とした保存包みの制作に取り組みました。
今回の制作では、これまで行ってきた屏風の保存袋とは異なり、さまざまな形状の作品を包むため、風呂敷のような仕様となりました。素材については、これまで使用してきたものを参考に検討し、柔らかく安定感のある生地を採用しました。また、保存包みの大きさを検討するため、作品の代わりに瓶を用いて試作を行い、学芸員の方々とも協議を重ねました。
本授業では、実際の文化財に触れながら調査を行うことで、より効果的な保存包みの在り方について自ら考え、提案?制作に繋がる貴重な学びの機会となっています。
今後も五島美術館と連携し、文化財の保護?保存に関する知識と技術の習得を目指す、実践的な教育研究を進めてまいります。
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(画像の左から) 大澤竹胎 作「子」「糸」「屯」 作品の下に敷いてあるものが制作した保存包み |
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美術館と連携して文化財保存に関する教育研究に取り組んでいます