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国際学部

Faculty of International Studies

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更新日:2016年07月25日

落語家の方をお迎えして、基礎ゼミナール講演会を開催いたしました。

 7月14日に、落語家の三遊亭楽麻呂師匠を招聘して、1年生を対象とした基礎ゼミナールの全学生を集めて講演会を実施しました。楽麻呂師匠はこれまで、インド、タイ、中国、ロシア、セルビアなどで公演を実施していることから、そうした豊富な海外公演から得られた経験をもとに、如何にして異文化を理解する力やコミュニケーション能力を学生時代に身に着けていくべきかについて講演してもらいました。


 


 冒頭の小噺では、助けてもらったお礼に機織りをするという鶴の恩返しの話をされましたが、老爺が部屋を覗いてみたら家財道具一式がなくなっていたという民話とは異なる話。実は、鶴ではなく鷺(サギ)だったというオチなのですが、この様な話は、通訳をつけても海外では面白さが伝わらないという事例でした。


 また、インドで「うさぎと亀」の話をしたところ全く受けなかったが、これは、インド人からみたら、寝ているうさぎを起こさないでそっと抜いていった亀が許せないとのことで、価値観の違いから面白さが伝わらないという事例。ともに、「笑い」という異文化コミュニケーションの重要かつ難しい側面を、興味深い事例を通してお話いただきました。


 こうした事例や、古典落語の「子ほめ」なども交えて、約1時間半の熱演となりました。その間、学生からの謎かけのお題に即興で答えていただいたり、「人前で話すときに緊張しないためにはどのようにすればよいか」という学生からの質問に対しては、話すことを事前に十分に準備しておくことの重要性とともに、集団面接などで話そうと思っていたことを先に話されてしまった場合に頭が真っ白にならないように、「ネタ」を複数もっておくことの重要性を指摘されるなど、落語家ならではのアドヴァイスをいただきました。

 蛇足ながら、学生たちとともに聞いていた教員にとっても、世代の異なる学生たちへの話し方を考えさせられる、貴重な機会となりました。 


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