Faculty of International Studies
更新日:2020年06月23日
学生の活動
留学体験記「アメリカで過ごした10ヶ月」
M.O.さん(現3年生)
留学先 ペンシルベニア大学(アメリカ)
留学期間 2019/04/01~2020/03/31
私がアメリカを留学先に選んだ理由は、初めてアメリカを訪れた際に広大な土地や様々な人種の人々が暮らしている環境に衝撃を受け、日本を飛び出してここに住んでみたいと強く思ったからです。当時は高校生で数日ホームステイをしたのですが、うまく会話ができないまま終わってしまい、必ずリベンジしたいと思っていました。
ペンシルベニア州立大学は協定校であることから興味を持ち、大学としてまた語学学校としての評価、大学の立地、そして過去に留学した先輩の体験談を考慮して留学先に選びました。私はこの留学を通して、英語の上達だけでなく、自分と向き合い、自分の力で問題に取り組んでいく力がついたと思います。今まで生きていた中で一番悩み、成長した10ヶ月間でした。
University of Pennsylvania |
ペンシルベニア大学のEnglish Language Program(ELP) は7週間で1セッションとなっており、セッションが変わる度に新しい学生が入ってきました。クラスはレベル別に8段階で分けられるのですが、筆記テストのためスピーキング能力が考慮されず、周りとの会話能力の差にとても苦しみました。特に私は一番伸ばしたいスピーキングのクラスを中心に取っていたので、毎週のようにプレゼンテーションやディベート、ディスカッションの準備に追われていました。最初のセッションでは、自分と他人の能力を比べて萎縮してしまうことが多かったですが、外国人の友達や先生に相談し、自分の頑張りも認められるようになりました。セッションの終わりにはテストや課題が重なって辛い時もありましたが、クラスメイトや友達と助け合いながら、なんとかやり遂げることができました。私にとって人に何かを頼んだり、相談するということは勇気のいることでした。しかし、自分が何かに真剣に取り組もうとしていれば、必ず助けてくれる人がいるということをクラスメイトのみんなに教えてもらいました。できない自分を責めるのではなく、とにかく自分から行動し、過去の自分と比べて成長した自分を認めてあげることができるようになりました。単純なことのようですが、私は周りと比べる癖があり、いつも一歩踏み出すのに時間がかかっていたので大きな収穫でした。
クラスメイトと先生 | ELP Activityに参加 |
私は大学の近くでホームステイをしていました。日本好きの、とても暖かく面倒見のいい家族で、今でも頻繁に連絡を取り合っています。特に2人の子供と遊ぶのが毎日の癒しであり、会話の練習の場でもありました。一緒にご飯の準備をしたり、週末にたくさんお出掛けをしました。特にホストマザーの両親が住むLancasterと、ホストファザーの父親が狩小屋を持つHarrisburgを訪れたのは一生の思い出です。ご近所付き合いもよく、ホームパーティーに訪れた方々ともお話する機会がたくさんありました。10ヶ月もの間素敵な家族と過ごせて本当に幸せでした。
また、セッションの間には1.2週間程度の休暇があり、外国人の友達と旅行をしました。年上の台湾人の友達とは旅行を通してとても仲が深まり、その子と一緒に時間を過ごすことでスピーキング能力が確実に伸びました。彼女を通じて韓国や中国、オマーンやサウジアラビアなど交流の幅が広がりました。彼女が帰国した後も自ら新しく来た学生たちに声をかけ、一緒にご飯を食べに行ったり、ショッピングに行って交流を深めていきました。ELPのスケジュールには余裕があったので平日の空いた時間は自分で勉強をし、休日はなるべく外に出て街を歩いたり、美術館を訪れたり、友達とカフェや隣のNYに出向いてショッピングをしていました。
友達を誘ってホームパーティー | ホストと一緒に夕飯作り |
韓国人の友達とBrooklynへ | 台湾人の友達とDisneylandへ |
帰国してからは自粛生活の影響もあり、英語を話す機会がほとんどありません。参加予定だった東京オリンピック関係のボランティアのチャンスも白紙になってしまいました。現在は毎日海外ドラマを見たり、本や持ち帰った教科書読んだり、TOEICの勉強をしたりしています。留学先で行っていたように“英語で学ぶ“ということに焦点を当て、You-Tube やSkill Shearerなどのアプリで英語学習や趣味の動画も見ています。また、アメリカでできた友達やホストファミリーとテキストやスカイプで交流を続けています。在宅生活を活用して勉強を続け、留学を通して身に付けた英語力と経験を生かした仕事に就きたいです。