Faculty of International Studies
更新日:2022年06月30日
研究紹介
【国際学部】イギリス?ケンブリッジ大学で開催された国際ワークショップで 菅野敦志先生が研究報告を行いました
2022年6月2日(木)から4日(土)にかけて、イギリス?ケンブリッジ大学で国際ワークショップ「東アジア研究を脱植民地化する」(主催:ケンブリッジ大学アジア中東研究学部)が開催され、国際学部?菅野敦志先生が研究報告を行いました。
ワークショップでは、中国?韓国?台湾?日本を研究対象とする研究者15人(およびケンブリッジ大学の博士課程院生)が一同に会し、ややもすれば西洋中心主義に陥りがちとされる脱植民地をめぐる研究について、その視座や方法をめぐって議論を交わしました。東アジア諸地域の脱植民地化を考えるうえでの具体的な方法としては、各報告者の最新の研究に即して検討が行われました。
今年は沖縄の本土復帰50周年である一方、台湾にとっては日台断交50周年でした。菅野先生は台湾現代史および台湾―沖縄関係史の知見から、時代の変化によって変容する言説に注意しつつ、一地域の固有性の視点に捉われることなく、比較の視点で検討することの重要性を提起しました。
ロシアによるウクライナ侵攻という胸の痛むニュースが連日報道され続けるなか、本ワークショップは主権国家であっても依然として大国による抑圧に晒され続ける国際政治の現状と「脱植民地化」についても再考する意義深い機会となりました。
宿泊先のホマートンカレッジ ワークショップが開催されたアジア中東研究学部