3月15日、晴天下で4月並の陽気のなか、共立女子大学の卒業式/学位授与式が行われました。コロナ禍の昨年までは、共立講堂で行われる学位授与式は３密回避のため、学部?学科に分かれて2日制で行われていましたが、今年は以前のように15日一日となり、国際学部は午後の部でした。

　同様に今回再開されたこととして、卒業式終了後に卒業記念パーティーが開かれたことがあります。今年の卒業生たちはコロナ禍の開始とともに入学し、オンライン授業が中心で先生や同級生たちと直接顔を合わす機会もほとんどないままの時期が続きました。そのため、学部として思い出の残るイベントもなかなか開催できませんでした。

　そこで、コロナも5類となり、最後の旅立ちの門出にぜひ以前のようなお祝いの機会を持てればと考え、昨年の在校生家族懇談会で学生生活のプレゼンをしてくれた4年生、田坂笑里さんと庄司真理愛さんの二人に幹事役を引き受けてもらい、卒業記念パーティーを復活させることになりました。田坂さんと庄司さんは、自身の卒論の完成に取り組むかたわら、会場施設との打ち合わせや交渉、そして同級生への呼びかけをはじめ、プログラムの決定や景品の用意など、精力的に準備を進めてくれました。また、国際学部助手の阿久津さん、井上さんも、後輩である卒業生のために丁寧にサポートしてくれました。彼女たち4人には、国際学部として心から感謝いたします。

　会場に選ばれたのは、白山通りをはさんで共立の向かい側に立つ学士会館。卒業生の皆さんは登下校時日々目にしながらも中に立ち入ることはあまりなかったかもしれませんが、同会館は今年末に再開発のために休館になるため、卒業記念のイベントを開くタイミングとしては休館前最後ということでした。また、パーティーの会場となる部屋（201号室）は、ドラマ『半沢直樹』の印象的なシーンの撮影に使われた場所（「土下座部屋」）でもありました。

　大学での行事が一通り終わってから2時間ほど経った18時、袴やドレスなど思い思いの衣装を着た学生たち、そして彼女たちを祝う教員、合わせて100名ほどが集まり、パーティーは始まりました。それから2時間半ほど、和やかな雰囲気のなか、これまでの思い出話やこれからのこと、そして共立?国際に関するクイズ（けっこう難しかったです）を楽しみながら、大学生としての最後の時間を楽しんでいました。

　現在、大学では新学期が始まり1か月が経ち、いつものように新入生を迎え、慌ただしい毎日です。卒業生の皆さんも新たな環境での生活をスタートさせ、少しずつ慣れてきているころでしょうか。これからの皆さんの将来が幸多からんことをあらためて願いつつ、ホームカミングデーやそれ以外の機会に、皆さんがここ共立という「故郷」にOGとして足を運び、元気な顔を見ることができるのを楽しみにしています。

（西山暁義）