Faculty of International Studies
更新日:2024年07月01日
学生の活動
【国際学部】学生広報委員による水曜コロキアム特別篇レポート(日本語 ver.)
みなさん、こんにちは。国際学部学生広報委員の品田真結子です。今回は私が参加させていただいた水曜コロキアム特別篇の講演会についてレポートします。
2024年5月29日、スペインのデウスト大学人文社会学部の教授であるギセップ?アリペルティ先生をお招きして講演会が行われました。講演会は約40名の学生と教職員が参加し、講演は全て英語で行われました。
ギセップ?アリペルティ先生はイタリアのサンターナ大学院大学の博士課程修了後、日本学術復興会特別研究員、京都大学防災研究所研究員、国際連合大学客員研究員、和歌山大学国際観光学研究センター役員研究員などを歴任されました。現在は、観光産業におけるリスクコミュニケーションと危機管理や災害管理についての研究をされています。
今回の講演会では、「自然遺産と文化遺産を保存するための協働ガバナンス」をテーマに、スペインの北部に位置するバスク州の観光事例に焦点を当てて講演していただきました。
バスク州にあるサンセバスチャン(バスク語でドノスティア)という都市の有名な食べ物やスポーツ選手、観光名所についての紹介からはじまり、様々な地域の特色や観光産業の取り組みについて動画や画像を用いながらお話しいただき、会場は終始穏やかな雰囲気でした。
近年、バスク州への日本人観光客が増えていることについて、バスク州の観光倫理観と日本人の特性が合致しているからであると話されていました。バスク州には観光の倫理規定があり、8つの原則で構成されています。原則には観光客への理解や尊敬の心を持つことや、持続可能性、文化や伝統を培う、文化遺産の保存などが含まれています。これらの原則は、協働ガバナンスを実践する上で、災害や危機への管理を含めた社会?経済分野への良い影響があるとのことです。
さらに観光倫理規定の原則はその国の経済的影響だけでなく、多様性社会や平等への意識を高め環境保護と強化を促進させる効果もあります。
質疑応答の時間では学校や公共施設で使われる言語や、学ぶ言語や話す言語の選択についての質問がありました。たくさんの質問に答えてくださった中で印象に残っているのは、アリペルティ先生の大学の観光学部では最終学年になると英語での履修が義務付けられているということです。観光産業は経済にも影響があることに加えて、国内だけでなく海外からの観光客とのコミュニケーションに対応できるよう、英語をはじめとした言語習得が求められていると話されていました。
今回の講演会では、自然遺産や文化遺産はその国の文化や歴史を象徴するものであり、1つの観光資源として異文化への理解や尊重することの大切さを知ることにも繋がるため、観光倫理の原則でもある遺産の保全を強化するべきだと思いました。
また、私は国際学部のGSEコース(https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/academics/undergraduate/kokusai/gse/)に所属していて、ほとんどの授業を英語で受けていますが、講演を聞いて、他言語を習得することや異文化の理解をすることの大切さを改めて学びました。今後の学生生活での勉強のモチベーションにも繋がり、とても貴重な時間を過ごすことができました。
国際学部学生広報委員3年 品田真結子
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
↓↓ GSEプログラム特設サイトは以下からご覧いただけます ↓↓
↓↓ 国際学部の情報は以下からもご覧いただけます ↓↓