更新日:2025年12月23日
留学?海外研修
???????フランスアンジェ夏季海外研修レポート(フランス?アンジェ西部カトリック大学CIDEF)
2025年度 フランス?アンジェ西部カトリック大学CIDEF 夏季海外研修に参加された方のレポートをご紹介します。
国際学部 1年 S.N
私は以前からヨーロッパの世界遺産に強い興味がありました。特にフランスの世界遺産や文化に惹かれ、大学に入る前からフランスへ短期研修や留学をしたいと感じていました。行くことのできるチャンスを逃したくないと思い、今回の海外研修に参加しました。滞在期間は8月3日から31日の4週間でした。
大学は寮から徒歩で約20分の場所にあり、授業は月曜日から金曜日までありました。
クラスは渡航前に受けたテストの結果でレベル別に分けられましたが、自分にとって難しいクラスに入ることになり、最初は一つ下のクラスへ変更したいと考えていました。しかし先生が残ることを進めてくださり、自分よりもレベルの高いクラスに入れたことは、より多くのことが学べるチャンスだと前向きに考えるようになりました。心が折れそうになった時もありましたが、毎日の授業の復習や予習を進め、最後まで諦めずに授業を受け続けることができました。
授業には、会話を重視する「Expression orale」、文法を重視する「LANGUE」、リスニングを重視する「Compréhension orale」の3つの授業がありました。初めは不安でいっぱいでしたが、どの授業の先生もとても親切で、緊張せず楽しく授業を受けることができました。
また、クラス内には日本人が多いものの、様々な国籍の生徒がおり、国を超えてコミュニケーションを取ることの楽しさを知ることができました。最後の授業では、先生が手作りのケーキを用意してくれました。お別れの際にみんなで歌を歌った時間はとても素敵な思い出です。最後の修了証書を貰った時には大きな達成感があり、頑張って良かったと心から感じることができました。
放課後は、アンジェ内の散策や朝と夜は自炊のため材料を買いにスーパーにも行きました。また、仲間と一緒にフランス語の勉強をしたり、お菓子パーティーを開くこともありました。週末には、マルシェやナント、課外学習にも行きました。ナントでは、「ナントの勅令」が発布されたことで有名なブルターニュ大公城や、パッサージュ?ポムレ、グランド?エレファント(鉄鋼と木で作られた歩く象)を見に行きました。
課外学習では、ロワール川のお城巡り(シャンボール城とシュノンソー城)やモンサンミッシェル、サンマロを訪れました。どの場所も夢に見ていた場所で、私の夢が叶った瞬間でした。特に最も行きたかったモンサンミッシェルを訪れた時、目の前に広がる姿を見て胸がいっぱいになりました。その時の感動は今でも忘れられません。
また、8月15日は聖母被昇天祭の日であり、各地の教会でミサが行われました。その日はアンジェの中で最も大きいサン?モーリス大聖堂へ行き、初めてミサを見学しました。パイプオルガンの演奏は音色が教会内に響き渡り、とても感銘を受けました。
アンジェには可愛らしい雑貨屋や洋服屋、カフェなども沢山ありました。街並みもとても素敵で、散歩をするだけで絵になるような風景に出会うことができました。フランスでは、お店に入る時の「Bonjour」、出る時の「Merci」 が基本であり、お客さんと店員さんの距離の近さが印象的でした。お土産を買いに寄ったお店では、曖昧なフランス語ながら店員さんと会話できたことに成長を感じてとても嬉しかったのを今でも覚えています。
フランスへ行く前は治安の面で不安がありました。しかし、アンジェの町の人々はとても温かく治安も良かったため、穏やかに過ごすことができました。例えばナントへ行く時、アンジェ駅で特急バスのチケットを買う場所が分からず困っていると、女性の方が声をかけて下さりました。チケット売り場の案内やチケット購入、バスの乗り場まで付き添ってくださり、おかげで無事にナントへたどり着くことができました。また、スーパーでの野菜の量り売りの買い方が分からず戸惑っていた時も、すぐに声をかけて丁寧に教えてくれた方がいました。フランスの人々の温かさと親切さに触れ、深く感動した出来事ばかりでした。
寮は1人部屋で、共同スペースにはキッチンやビリヤード、テレビルーム、ピアノまでありました。寮内はとても綺麗で、快適に過ごすことができました。平日の昼は学食の食事が出ましたが、それ以外は寮のキッチンスペースを使って仲間と一緒に自炊をしました。パスタやフランス料理であるトマトのファルシーにも挑戦しました。上手くいかない時もありましたが、みんなで作った料理は特別感があり、忘れられない味となりました。
最後の29日?31日の3日間は、パリの観光をしました。パリにいる間は自由行動なため、アンジェにいる間に仲間とパリの計画を立てました。事前予約が必要な場所は早めに予約をしたおかげで、当日はスムーズに入場することができました。また、パリはアンジェよりも治安が悪くスリも多いと聞きましたが、対策をしっかりと取っていたためスリには合うことがありませんでした。交通機関は主にバスを利用しました。
パリ観光では、ルーブル美術館やノートルダム大聖堂、エッフェル塔などの場所に行きました。パリ観光の中で一番印象的だったのは、ずっと行きたかった場所であるサント?シャペルです。ステンドガラスの繊細さや空間の神聖さにとても心を奪われました。また、オペラ?ガルニエの内部の美しさにも感銘を受けました。エッフェル塔のシャンパンフラッシュを見ることができた瞬間も忘れられない思い出となりました。
私にとってこの海外研修は、自分が成長することのできた貴重な経験となりました。海外研修を通して、コミュニケーションをとることの楽しさや、文化の違いを肌で実感することができました。また、日本で当たり前だと感じていたことが他の国では当たり前ではないという発見もありました。フランスと日本それぞれで良いところがあり、それを見つけていく過程がとても楽しかったです。
語学力の面では、毎日フランス語を聞く環境にいたことで日常でよく使うフレーズを自然と身につけることができました。また、授業中などに聞き取った知らない単語をメモして後で調べ、自分だけの単語帳を作ることで、多くの新しい単語を覚えることができました。
フランスを実際に訪れたことで、フランスへの興味がさらに深まりました。今回得た経験を糧にして、これからもフランス語を学び続けたいです。