在学中、いくつもの設計課題をこなし、コンペティションに参加するうちに「木造の住宅」に関連することに興味を持っていると気づいたこと、就職活動期間中に話を伺った社員の人柄に惹かれ、「この会社で働きたい」と思ったことがきっかけです。
現場監理者として、お客様と職人さんを始めとする施工現場を橋渡しするような役割を担っています。お客様の立場に立って、設計通りに工事が進んでいるかを確認、検査し、その報告を兼ねて施工現場にお客様をお連れし、ご案内すること等が主な業務です。
私が入社するより以前に工事契約を結び、着工まで5年の年月を要したお客様を担当したことがあります。空間に合わせて設計した造作家具を提案するなど、ご希望に沿うように粘り強く接した結果、お客様から「やっと工事に取り掛かれることになったけど、あなたに担当してもらえてよかった」と言葉をかけられた時、その仕事への思い入れに気づき、また大きなやりがいを感じました。
私が大学で学んだ意匠設計と、住宅メーカーが商品としてお客様に提案する設計は異なります。また、現在の私の業務は施工の現場監理であって、設計そのものではありませんが、創意工夫して課題を解決し、提案につなげていくことはどんな仕事にでも共通することだと思います。学生時代、テーマに合わせて設計した提出物に対して、次々と新しい課題を課され、それに応えるために何度も思考し、工夫を重ねた経験によって、課題解決力と提案力が鍛えられたと思っています。
現在の勤務先は経営が安定し、福利厚生も充実しているので結婚?出産してからも働き続け、1人でも多くの方に喜んでいただける家づくりのお手伝いをすることが目標です。
大学進学は人生における一つの分岐点です。共立女子大学は、更にその先にある選択肢を見据えて努力する学生を温かくサポートしてくれる大学です。後悔することのない選択ができるように、そして、それを選択した自分自身に自信を持てるように精いっぱい頑張ってください!
※2023年4月より建築?デザイン学部 建築デザイン学科
(2024年3月掲載)