幼い頃から本が好きでした。最初は読むことが好きで、次第に物語を書くことにも興味を持ち、中学生の頃には小説の執筆を始めました。そのうち将来の職業として小説家を志すようになり、そのための知識を身に付け、経験を積むことができる大学を探していたところ、プロの作家が創作の指導をしてくださる講義「文学創作」が共立女子短期大学にあると知って、進学先に選びました。また卒業論文に加えて、1年をかけて物語を創作する卒業制作の存在にも大きな魅力を感じました。
1年次に受講した「文学とことばのセミナー」です。題材として選択できる近現代文学と古典から、私は古典を選びました。高校の選択授業でも古典を履修したことから、てっきり言葉の意味や活用形について学ぶと思い込んでいたところ、短期大学では物語を読んで考察し、自分の言葉で発表する形式の授業で、高校での学びとは大きく異なっていたことに驚きました。前期で扱った作品は『古事記』、私は神話「黄泉国訪問譚」を担当しました。神の死についての考察は、以前より哲学に関心がある私にとって興味深いことで、夢中になって文献を読み、レポートを完成させました。この経験により、古典にとどまることなく哲学へと学びの幅を広げられたので、強く印象に残っています。
外国語の学習です。言語を学ぶことが好きで、1年次ではドイツ語を、2年次では中国語を受講しました。これと並行して独学で韓国語やロシア語を学習していたこともありますが、やはり両立できなくなるので、現在は一つの言語に絞っています。始めに文字の書き方、読み方から学び、単語を少しずつ覚えたところで文法を学習します。外国語を学び、海外の文学作品を読めた時、自分の世界が広がったように思えます。外国語を「読む」「書く」に加えて今後は、「話す」ことに力を入れていきたいです。
オープンキャンパスの運営スタッフ、受験生向けの大学ガイドブックの撮影といった大学の魅力を伝える活動と、在学生の家族と教職員の皆さんが親睦を深め、よりよい教育環境の充実を目指す機会となる「在学生家族懇談会」に参加しています。オープンキャンパスでは、本学への進学を強く希望している人、まだ進学先を決めかねている人など様々な立場の高校生と話す機会がたくさんありました。ある時、私自身が感じた本学の魅力を上手く伝えることができたのか、参加していた高校生の一人から「絶対に入学したいです」と嬉しい言葉をかけられたことがありました。これらの活動を通してコミュニケーション力を伸ばせたことにより、苦手だった他人との会話を克服できたように思います。
小説家になる夢に少しでも近づけるように、本学で学んだことを活かしてこれからも作品を執筆したいと考えています。現代はSNSを活用することで手軽に作品を多くの人に知っていただくことができるので、私の作品が少しずつでも皆さんの目に触れ、読まれると嬉しいです。いつか小説の賞に応募することも視野に入れているので、中学生の頃に抱いた夢を叶えるために、今後も努力し続けます。
共立女子短期大学は、将来叶えたい夢がある人には、その夢に向かって進みたいという気持ちがより強くなり、まだ明確に決まっていない人には、やってみたいことが見つかる場所になると思います。入学から卒業までの2年間は短いように感じますが、それだけ早く成長することができて、きっと思い描く理想の姿に近づけるのではないでしょうか。受験は決して容易ではなく、辛く苦しい思いをすることがあるかもしれません。しかし、それを乗り越えた先にはたくさんの体験と出会いが待っています。皆さんが「共立に入学出来てよかった」と思う日がやって来ることを願っています!
(2024年3月掲載)