

私には「保育士になりたい」という強い思いがあり、保育士の資格が取得できる学部への進学を希望していました。同様の学部?学科が数ある中で、海外実習が実施されていることと、実習以外にも子育てひろば「はるにれ」が学内に併設され、また子育て支援活動として乳幼児グループ「さくらんぼ」に取り組み、そこに学生も参加できることに魅力を感じたことが家政学部児童学科を進学先に選んだ理由です。
やはり進学先に選んだ理由の一つに挙げた「保育?子育て支援実践演習(さくらんぼ)」です。この授業では1年を通して子どもの成長に伴走し、学生が親子の遊びを計画?実践し、振り返りまでを行います。児童学科のほとんどの学生が子どもと直接触れ合える場が実習のみに限られるところ、「さくらんぼ」を履修することで直に子どもと関わる機会が増えて、座学だけでは知り得ない子どもたちの個性や個人差、保護者の方の思いをも実践を通して学べたことから印象に残っています。
児童学科は本学の他の学科と異なり、4年間を通して5回実習が行われることが特徴です。その実習は、保育の現場を知る貴重な機会ですが、慣れない環境下で2週間を過ごすことは身体的にも精神的にも負担が大きく、効率的に学びを深められるように事前に大学で指導が行われます。私は子どもたちに名前を覚えてもらうために、実習時につける名札を事前に準備しました。また座学に留まらず、保育実習で活用する教材を研究し、手作りするなど工夫することにも注力しています。
2年生の頃から続けている保育園のアルバイトです。0~3歳児の年齢ごとのクラス保育補助で、そこでも学びを得ることがあります。0歳児のクラスを受け持つことが多く、子どもたちそれぞれに対する保育士の関わり方を目の当たりにしています。また保育実習に比べ長期間に渡って子どもたちの成長を現役の保育士と共に観察することから、そのことを喜び、関われることを楽しんでいます。
子どもたちと喜怒哀楽を分かち合い、一緒になって全力で遊ぶ、そんな保育士になることが私の夢です。また、子どもたちだけでなく、その保護者や、共に働く他の保育士たちと信頼関係を築く働き方ができる保育者でありたいと思っています。
児童学科にはポジティブな思考の学生が多く在籍しているので、過酷な実習を学生みんなで励まし合い、切磋琢磨して乗り越えることができました。実践的な授業がたくさんあり、先生方の手厚いサポートがあることで安心して、楽しく大学生活を送ることができました。受験生や高校生の中には他の学生との関係性に不安を抱く方もいらっしゃると思いますが、そんな温かい雰囲気なので自然と友人ができることも、児童学科の魅力の一つです。
(2024年3月掲載)