幼少期からモノづくりと絵を描くことが好きで、中学校、高校と美術部に所属し、大学に進学してからもデザインを学びたいと思っていました。ただ、どのようなデザインを学びたいのかが明確になっていなかった私は、複数の大学を比較検討するなかで、オープンキャンパスに参加した際の雰囲気と1年次は分野が異なる「立体構成演習」と「平面構成演習」の両方を学べる共立女子大学に魅力を感じたことから志望校に選び、一般選抜試験に合格して入学しました。
3年次の前期に受講した「グラフィック演習Ⅲ」です。架空の菓子専門店のブランディング提案が課題で、お店のロゴや商品パッケージ、モバイルサイト、店舗の顔とも言える外観のファサードなど、多岐に渡ってデザインを考えました。この課題では丁寧に事前リサーチし、こだわりを持って取り組み、実在する店舗にも応用できるようなブランディングの提案を経験できたことが難しくあった反面、勉強になりました。担当教員とのエスキース*を繰り返し、最終的にはコンセプトを表すデザインを提案できた自信があるので印象に残っています。
*本画を描く前の構想段階で描かれる下絵や試作
グラフィックデザインソフトや画像編集ソフトを使用してのデジタル制作、最近は特に写真のレタッチとタブレットを使ってのイラスト制作に取り組んでいます。写真を見やすい適切なサイズに切り出し、自然な色味に補整する、瞳の色にこだわったキャラクターを描くなど細部まで丁寧に仕上げるように心がけています。大学に入学するまではデジタルでイラストを描いたことがなく、操作に対する不安と抵抗感を抱いていましたが、授業を受けることで、デジタルで表現することの面白さを見出し、豊富な機能を使いこなせるように日々勉強しています。そんな時、大学で使うテキストは私にとって力強い味方になってくれるバイブルなので、都度読み返しています。
「自分で一から企画した制作は、独創的で個性を表現できる」と考え、オリジナルグッズの自主制作に時間を割いています。また様々なモノを受容し、感性を磨くための時間も大切にするようにしています。自分の好みだけでモノを取捨選択するのではなく、テレビ番組、絵画、漫画など幅広くあらゆるモノから感じた思いを心に秘め、「伝わるデザインとは何か」を模索し、今後のモノづくりに活かしていきたいと思っています。
誰かの心の支えになるようなモノを創出することが将来の夢です。私自身、日常的に様々なモノに支えられていることを実感しており、作り手の一人として、人々の心に響く何かを届けられるようになりたいです。それが何であるかはまだ明確ではありませんが、制作や企画の仕事に興味を持っています。授業での課題は自分の考えを形にしますが、今後はデザインを受け取る相手の気持ちを考え、その視点に立って制作に取り組んでいきたいです。
共立女子大学にはやりたいことを叶えられる環境が整っていて、学生生活を楽しく送ることができていると実感しています。交通の便が良い都心にキャンパスがあって、その周辺には食や芸術、自然、文化などが点在し、創作課題へのインスピレーションを受ける一方、憩いの存在になっていることに気づかされます。空きコマの時間や放課後に周辺の飲食店や素敵なお店に通いやすいことも魅力の一つですね。ぜひ、共立女子大学で皆さんの「やりたいこと」が叶えられるように願っています。
※2023年4月、建築?デザイン学部 建築?デザイン学科に改組
(2024年3月掲載)