幼い頃から絵を描くことが趣味で、特に建物やインテリアのパースを描くことが好きだと気づきました。そこから自然と住居や公共空間などの日常生活に関わる建築、そしてインテリアに興味を持つようになりました。?美術の視点から空間やものをとらえる?というコンセプトが自分に合っていると思い、共立女子大学の建築?デザイン学部で学びたいと考えました。
建築?デザイン学部に入学してみて、想像以上に「手を動かす」授業が多いことにびっくりしました。1年次のうちから実際に絵を描いたり、家具の寸法を測ったり、実践的に学びを深めていくことができました。特に印象に残っているのは2年次前期の「インテリアデザイン演習I」です。「小住宅の設計」を課題とした3カ月間の演習で、敷地調査に基づく建築設計から、軸組模型の作成、インテリアの計画までトータルに取り組みました。内容の濃さに驚きましたが、担当の先生方とエスキース(意見交換)を繰り返しつつ、事例を調べながら設計を試行錯誤することにとてもやりがいを感じました。以前までは自分のやりたい設計が曖昧で、完成させるだけで精いっぱいでした。しかし、エスキース用の図面や模型を繰り返し作成する中で、自分が本当に作りたい形が徐々に見えてくることが分かり、「たくさん手を動かすこと」の重要性に気づきました。
2年次の「インテリアデザイン論」です。この授業では住宅から始まりホテル、乗り物などのパブリック空間のインテリアまで幅広く学ぶことができ、好きな建築家やデザイナーの方を見つけるきっかけにもなりました。また、実際に自分が気になったレストランやカフェ、建築の企画展などにフィールドワークに行く課題があり、?その空間ではどのような工夫がされているのか?を考えることで、企画?設計に関する知識を深めることができました。
建築とインテリア、両方に携わるインテリアプランナーになることが将来の目標です。施主さまが空間に求めている要望を理解して形にしていくために、常に学ぶ姿勢を忘れずにさまざまな分野や環境から刺激を受け取り、学んだことをしっかり自分のものにしていきたいです。
インテリアプランナーに必要な基礎知識を勉強しています。また、3年次からは住生活をテーマにしたゼミナールに所属し、住宅の内部空間についての理解を深めていきたいと考えています。
現在はインテリアデザインに活かせるように、色彩検定の資格の勉強に取り組んでいます。
少人数クラスであるおかげで、先生方との距離が近く、エスキースの時間以外でも気軽に設計の相談ができます。また、学生同士で刺激し合える環境があります。講評会で他の学生の作品を見ると、「自分では絶対にこんな設計は思いつかないな」と感じることが多々あり、アイデアを広げるきっかけになっています。
(2025年2月掲載)